一戸建て住宅は2階建てがスタンダード!どんな特徴やメリットがある?
一戸建ての住宅を検討する際、階数について考えたことはあるでしょうか。1階だけの平屋から、2階建て住宅、3階建て住宅など、一戸建て住宅といっても、形状はさまざまですが、最もスタンダードなのは2階建てのものとなります。今回は、2階建て住宅がなぜ基本と言われるのか、その特徴やメリットについて、解説していきます。
もっとも一般的な2階建て住宅の特徴
一戸建ての住宅と聞いて、どのような建物をイメージするでしょうか。2階建てから3階建てなど、さまざまな形状の建物が多いですが、最もイメージしやすいのは2階建ての建物ではないでしょうか。
国内で一戸建て住宅で最も多いものは2階建てとなります。街で見かける住宅をみても、2階建てのものが多いと感じるのは当然と言えるでしょう。2階建て住宅がもつ、特徴や特性は、以下の内容と考えられます。
購入費用が抑えられる
平屋や2階建て、3階建てが日本の住宅においては一般的ですが、結論からいえば、2階建て住宅が最もコストパフォーマンスはよく、総費用も抑えやすい傾向にあります。
平屋は1階内に住宅すべての役割を完結させる必要があり、面積が広くなりがちで、建設費用の構成比が高い屋根の面積も多くなるため、費用が高くなります。3階建てはそもそも2階建てよりも階層がひとつ多いため、建設の際の足場の組み立て代なども割高となるのです。トータルで考えれば、2階建ての方が費用が抑えやすくなるのです。
安全、プライバシーが保たれる
特に平屋のように1階のみの生活空間となると、侵入しやすく防犯面はケアしなければなりません。
また、通行人の視線なども気になりやすいので、安全面とプライバシー面で問題があります。
その点、2階建てであれば、2階部分への侵入は難しく、地続きの空間ではないため、安心です。また、2階部分であれば、通行人の視線も気にならないので、安全性とプライバシーは保たれた構造になっているといえます。
耐震面、工期面など、トータル面で優秀
2階建ての家はバランスが非常に良く、壁や柱など、家の強度に影響する部分の位置取りを合わせやすいため、耐震度が高くなります。
また、2階建ての住宅はシンプルな構造のものが多いため、工期の面でも早く仕上がることが期待できます。
さまざまな点をトータルで検討すると、2階建てが最も都合がよくスタンダードな住宅だと感じられるのではないでしょうか。
2階建ての注文住宅を選ぶメリット・デメリット
2階建ての注文住宅を選ぶ際の主なメリットとデメリットについて解説します。
メリット、土地が狭くても住宅を建てられる
たとえ土地が狭くても、十分な部屋の数や、スペースを確保できる点はメリットです。
1階にLDK、2階に子ども部屋や主寝室などと、大まかな役割を1階と2階で分けて考えることができます。1階と2階のスペースをうまく活用すれば、土地が狭くても余裕のある間取りを実現することができるでしょう。
メリット、光を取り入れやすい
自然光を取り入れやすい点もメリットです。2階部分は空が近く、さえぎるものも少ないため、自然光が入りやすいのです。
2階部分に子ども部屋を設置することは非常に多いですが、明るい空間で子どもを遊ばせることは、子どもの成長にもよい効果をもたらします。
自然光を取り入れた明るい家づくりが期待できる点も2階建てのメリットといえます。
メリット、建築費用を抑えられる
先ほどと重複しますが、費用が抑えられる点は間違いなくメリットです。
ただし、水回りなどの設置場所を増やしたり、こだわった設備を取り入れすぎたりすると、2階建てといっても当然費用は高くなるので注意しましょう。
デメリット、家事動線が長くなる
家事動線が長くなる点はデメリットといえます。自然な動線で設計を行わないと、家事のたびに階段を何度も往復するなど、負担が増える可能性があります。
よい物件を見つけても、間取りで家事動線に苦労する部分がないかどうかなど、各方面に確認しておくとよいでしょう。
デメリット、高齢になると階段の上り下りがつらい
2階建て住宅は、階段を使用して1階と2階を行き来する必要があります。
高齢になり、体が弱ってくると、階段の上り下りも一苦労なので、デメリットに感じるでしょう。高齢になって住宅検討をする際は、2階建ては候補から外すのもひとつの手といえます。
2階建ての注文住宅を選んだほうがよい場合
注文住宅で住まいを検討する際は、2階建てを選んだほうがよいケースがあります。
まず、土地の形がいびつな場合です。土地の形状をうまく活用すれば、平屋は無理でも2階建てならば建設が可能なので、2階建てを選択した方がよいでしょう。
また、家族構成も重要で、子どもが2人以上いる場合は、2階建ての方が部屋の数が多く確保できるので、2階建てをおすすめします。
最後に、今の生活スタイルや環境をふまえ、将来は柔軟に対応したいという方もあらかじめ2階建てを選ぶべきでしょう。
これから子どもが増える、老後の親の面倒をみるなど、今後の人生の優先度合いを考える上で、あらかじめ備えておくという概念からも、2階建てを選択しておくのも握手ではないのです。臨機応変に対応を変えられる点も2階建ての特徴といえます。
まとめ
今回は、2階建て住宅の特徴やメリット、デメリットについて解説しました。日本国内においては、最もスタンダードな建物は2階建てであり、いびつな土地の形状であっても部屋数を確保できたり、費用面をおさえられたり、安全面やプライバシーの点でも多くのメリットを感じられます。反面、家事動線が長くなってしまうなどのデメリットも発生するので、将来の人生設計について、あらかじめ考えておいた上で、いかなる状況でも柔軟に対応が可能な、2階建ての住宅を検討してみてはいかがでしょうか。