限られた土地を最大限に生かせる4階建て!家づくりのポイントとは?
限られた土地のなかで十分なスペースを確保するために、4階建ての建物も都市部を中心に検討され始めています。土地の形状によっては、3階建てであっても十分なスペースが確保できないという声も多く、4階建ての住まいを検討する方も増えているのです。今回は、4階建てを建てる際の特徴や、メリットとデメリットについても解説していきます。
広々とした空間をもつ4階建ての特徴
4階建てを住まいとした際に、最も感じられる部分は、広々とした空間であるというところでしょう。国内で最もオーソドックスな2階建ての住まいから、2階分のスペースが手に入る4階建ては、まさに大空間の家といえるのではないでしょうか。
特に、4階建ては、土地の形状によってさらに真価を発揮するといえます。形が歪な土地であったり、狭小地であったり、土地の状態によっては家づくりに充分なスペースを確保できないという懸念がありますが、縦に空間を確保できる4階建てであれば、不安を解消できるのです。
たとえ土地が狭く、広いスペースの確保を諦めていたとしても、それを解消できる可能性を秘めている点が、4階建ての大きな特徴といえるでしょう。
注文住宅を4階建てのするメリット
4階建ての住宅を建てるメリットについてまとめてみました。
狭小地でも広大なスペースを確保できる。
前述した通り、注文住宅を建てるために用意した土地が狭小地であっても、広々としたスペースが確保でき、ゆとりのある生活を可能とする点はメリットといえます。
日当たりを確保できる。
都心部などでは、住宅密集地が多く、2階建ての住まいでは十分な日当たりの確保ができないケースがあります。その点、4階建てであれば、上階の日当たりはまず確保できるでしょう。
人間の生活において、日当たりを軽視すると快適な生活の実現は難しくなります。充分な日光を確保できる点は、4階建ての大きなメリットです。
大人数の世帯でも、空間を確保できる。
4階建ては部屋の数が多いので、仮に大人数の世帯であっても、それぞれに部屋を確保することができるかもしれません。
プライベートな空間があるかどうかで、住まいへの印象は大きく変わります。住まいに愛着を持つためにも、自由な空間確保は大切なポイントなのです。
注文住宅を4階建てにするデメリット
4階建てを建てる際のデメリットについても解説します。
費用が割高になる
実際に4階建てを建てる際に、一番大きくのしかかる問題は、建設費用が割高になるという点です。
まず、4階建ては縦への空間が長いことから、建設する難易度は2階建てなどのオーソドックスなものよりも難しくなります。そのため、施工料金は高くなります。
また、建設資材の量も多くなることから、建物自体にかかる費用が高くなります。
さらに、地盤改良費も割高になる点は頭にいれておくとよいでしょう。4階建てとなると建物の重量も重くなるため、重さを支えられる強固な地盤が必要となります。
地盤強度を上げる杭打ち工事などの地盤改良が必須となるケースが多いため、全体の費用が高くなる点を踏まえて、資金計画を行うようにしましょう。
階段の上り下りが大変
4階建ては、高齢になると階を移動するための階段の上り下りも一苦労となります。将来を見据えて、3階や4階をどう活用するのか、あらかじめ考えておくとよいでしょう。
手入れが大変
部屋の数が多ければ、その分掃除や片付けなどの手間が増えてしまうという点があります。
さらに、建物自体のメンテナンスも難しく、建物が大きい分、定期的な点検による外壁補修などの費用も割高になってしまう点もデメリットでしょう。
さまざまな設備がまとまっているオーソドックスな2階建ての住まいなどと比べると、建物が大きい分、手間や費用がかかる点は覚悟しておく必要があります。
4階建ての注文住宅をつくる際のポイント
4階建ての注文住宅をつくる際は、4階建ての特徴を掴んだうえで、あらかじめ気を付けておくポイントがあります。特に注意するポイントについて解説します。
4階建ての注文住宅の実績が豊富な業者を選ぶ
4階建ては、耐震度合いや、特殊な建材、足場の組み立てなど、2階建てや3階建てなどの一般的な家以上に設計が複雑となるので、施工不可能な業者も多いです。
また、4階建ては建築法を順守すると、一級建築士が設計をすることが基本となるので、一級建築士が在籍しており、4階建ての施工実績が豊富な業者を選ぶ必要があります。
間取りは慎重に決める
4階建ての魅力は、広々とした空間を確保できるという点ですが、裏を返せば、広すぎるあまり、家事動線や各設備をフロアごとに固定しておかないと、家事や移動が二度手間、三度手間となる可能性があります。
間取りを決める際は、必ず、家事動線をシュミレーションしておき、設計士にも相談しながら決めていくとよいでしょう。
まとめ
今回は、4階建ての住まいの特徴や、メリットとデメリット、気を付けておくべきポイントについて解説しました。4階建ての特徴は、広々とした空間を確保できるという点です。土地の形状が歪であったり、土地が狭かったり、土地に制限があったとしても広大なスペースを確保できる点が最大のメリットといえるでしょう。しかしながら、建設費用が高くなったり、階段の上り下りなどの移動が大変であったり、明確なデメリットも存在するので、慎重に検討を行う必要があります。自身の土地の状況を考えながら、4階建てのメリットとデメリットを天秤にかけたうえで、最終検討することを、強くおすすめします。