断熱性だけ重視するのはNG?注文住宅にはC値も重要!

公開日:2022/01/15   最終更新日:2022/01/25

注文住宅の建設を考える際、断熱性能とともに「C値」という言葉を耳にすることがあります。C値は家の快適性や省エネルギーとつながりの深い値なので、断熱性能とセットで検討していく必要があります。今回は、注文住宅の建設にあたって重要なC値について解説します。

気密性能を示すC

気密性能を示すC値は、具体的にどんな数値なのでしょうか?

C値=家にある隙間の大きさ

気密性能を測る指標であるC値は、「家の面積に対して、どれくらいの隙間があるのか」を表す数値です。たとえば、100㎡の家のC値が2.0の場合、家全体の隙間の面積は200㎠になり、14×14㎝の正方形ほどの隙間が空いているという計算になります。このC値は、低ければ低いほど気密性能が高く、C値が高ければ高いほど気密性能は低くなります

C値は0.7以下がおすすめ

C値は低ければ低いほど良いと思いがちですが、こだわりすぎると建材のレベルの費用対効果が悪くなるので注意しましょう。C値は0.7以下を目安にするのがおすすめです。気密性能も十分で、さほどお金をかけなくても実現できる値になります。

断熱だけこだわってもダメ?

家を建てる際は断熱にばかり意識が行きがちですが、気密性能にも目を向けなければ快適性が損なわれる場合があります。

効率の良い換気がしにくい

気密性能が低い、つまり家の隙間が多いと、その隙間から空気が漏れて、効率の良い換気がしにくくなります。C値が1.0を超えると、どんな換気システムであっても適切な換気が行われないと言われています。

換気システムが効果的に効かないと、夏の除湿、冬の加湿の効率が落ちることはもちろん、家にたまる湿気や有害物質も十分に外に追い出すことができません。そのことが原因で、ダニやカビが発生してしまうこともあるでしょう。

壁内結露の原因に

気密性能が低いと「壁内結露」が発生する場合があります。壁内結露とはその名の通り、壁の内部に結露が生じることを指します。気密性能が低く隙間が多い住宅は、その隙間から漏気が漏れ、漏気によって壁内が冷やされるため、壁内に結露が発生しやすい環境となります。

遮音性が低い

気密性能が低い住宅は、隙間から音が漏れやすく遮音性が低くなります。家の外の音が大きく聞こえたり、また反対に家の中の音が大きく響いたりすることも考えられます。

雨漏りすることも

さらに、気密性能が低い家は隙間から水が入り込み、雨漏りの原因にもなります。隙間が多い分、空気以外に水も入りやすくなるのです。

高気密性能の家のメリット

気密性能(C値)の重要性が理解できたら、次に高気密性能の家のメリットについても確認しておきましょう。

1年中快適に過ごせる

高気密住宅は空気の通りを遮断できるため、室内の温度が外部の温度変化の影響を受けにくいことがメリットです。夏の暑さも冬の寒さも、室内には伝わりにくく、エアコンで快適に調整した住宅内の温度が長く安定して保たれるため、一年中快適に過ごすことができます。

夏と冬の温度差が激しくなっている昨今、お家時間を快適に過ごせることは大きなメリットと言えるでしょう。

ヒートショックの予防ができる

高気密性能の家は、「ヒートショック」の予防にも一役買います。ヒートショックとは、部屋によって大きな温度差があることで血圧や脈拍が大きく変動する健康被害のことです。時には心臓発作や脳梗塞を引き起こす危険性もあります。「リビングは暖かく、浴室は寒い」といった冬の一般的な住環境は、このヒートショックを引き起こしやすくしてしまうのです。

その点、高気密・高断熱住宅は、外気温の影響を受けず住宅内全体の温度を一定に保つことができるため、ヒートショックの予防ができます。もともと血圧が変動しやすい高齢者のいるご家庭では、健康のためにぜひ高気密性能を重視したいですね。

光熱費を節約できる

光熱費を節約できることも、高気密住宅の大きな魅力です。高気密住宅は、外気温の影響を受けず室内の温度を一定に保ち、冷暖房効率を上げることができます。設定温度は低めでも十分なので、月々の光熱費を抑えることが可能です。使用エネルギーが減れば、当然ながら二酸化炭素の発生量も抑えられるため、家計にも環境にも優しい暮らしが実現できるでしょう。

 

今回は、注文住宅の建設にあたって重要なC値について解説しました。住宅の快適性と省エネルギー化を考えるなら、断熱性と同じくらい気密性にもこだわることが大切です。気密性が高い家は熱が逃げないので、少しの冷房や暖房で効率よく、室内を快適に保つことができます。快適な室温をキープしつつ、冷暖房コストを軽減できるのも嬉しいポイントです。

とはいえ、C値は低さを求めすぎても費用に対する効果が低くなってしまうので、0.7以下を目安に考えてみてください。適度なC値で快適な住まいを実現しましょう。

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