注文住宅の建築コストを安く抑えるためには?注意点も確認しよう!
注文住宅の費用は決して安くはないため、できるだけ建設コストを抑えたいと考える人は少なくないでしょう。そこで本記事では、注文住宅の費用内訳、注文住宅の建築コストを安く抑えるための方法、注文住宅の建築コストを削る際の注意点を解説します。
注文住宅を建てる際にかかる費用の内訳
それでは、注文住宅を建てる際にかかる費用の内訳をみていきます。
土地購入費
土地を購入する際には、
・土地代金
・不動産会社への仲介手数料
・所有者を変更するための登記費用
などが必要になります。購入後には、不動産取得税が課されることを覚えておくのが大切です。
建物の建築費用
建物の建築費用は、家をつくるのにかかる全費用の約75%程度と言われています。不動産の広告にはこの価格が基本的に表示されているので、注文住宅を考える際の参考としている方も多いです。
本体工事費以外の工事費用
本体工事費以外にかかる工事費用もあります。これを付帯工事費や別途工事費といい、平均で総費用の10~20%を占めるといわれています。費用の内訳をみても、多額な金額が必要なのが分かります。
注文住宅の建築コストを安く抑えるためには?
ここでは、注文住宅の建築コストをできるだけ安く抑えるための方法をご紹介します。
延べ床面積を減らす
室内すべての面積を足し合わせたものを、延べ床面積といいます。延べ床面積が大きければ大きいほど建築費も上がるので、たとえば3階建てから2階建てにすることでコストを抑えることが可能です。
総2階のシンプルな家にする
面積が同じ家の場合、平屋よりも1階・2階が同じ面積の総2階のほうが、基礎面積が少なくなるので、建築費は安くなります。建物は凹凸がある家よりも、シンプルな家のほうが資材や作業工程が少なく済むので、コストを抑えられます。
間取りをシンプルにする
部屋数を少なく、シンプルにすることで、コストを減らせます。
水回りをワンフロアにまとめる
水回りを1階と2階に分散させると、排水管の工事費が高くなってしまいます。とくにトイレは工事費が高くなるので、注意が必要です。
窓のサイズや数を見直す
明るい家にしたいという理由から、窓を多くつける方がいますが、窓は多ければ多いほど良いというものではありません。なぜなら、メンテナンスに苦労するからです。また、冷暖房などがききにくくなることもあります。
西日の当たる窓を減らすことで、室内の温度の上昇を防ぎながら空調費を抑えることができます。
後付けできるオプションは入れない
住んでみるとオプションを使わなかったというケースが多くあります。そのため、あとから入れると高額になってしまうオプションは除くことで、費用を抑えられます。本当にそのオプションが必要かどうか、冷静に考えてみましょう。
和室をつくらない
和室は洋室よりも工事費が高くなる傾向が多いです。なぜなら、畳や障子などはメンテナンス費用もかかるからです。こだわりがなければ洋室にするとよいでしょう。
エアコンや照明を自分で手配する
エアコンや照明を自分で用意すれば、コストダウンにつながります。照明は料金が高いので、電化製品店で買えば、ポイントがたくさん付与し、少しだけお得な気分を味わえます。
入居に間に合わないと大変なので、余裕を持って手配をするのが大切です。
注文住宅の建築コストを削る際の注意点
予算をオーバーしたからといって、むやみに削らないほうがよい箇所があるので、順番に解説します。
耐震装置
地震が多い日本では、耐震に関わる部分を削るのは大変危険なので、装置のコストダウンはしないほうがいいです。また、耐震性によっては地震保険の割引制度を受けられる可能性があります。
セキュリティ
安心して暮らすためにも、セキュリティに関する箇所は削減しないほうがよいでしょう。防犯ガラスやテレビ付きインターフォンなどをつけて、セキュリティを万全にすることがおすすめです。
外構工事
駐車場や庭、塀などの外構は外から一番見える場所なので、外構はコストダウンしないことをおすすめします。
水回りの工事
食洗器や、洗濯機など、水回りの設備は生活の質を上げるためにも重要です。
とくにここ最近は共働きの方が増えているので、水回りはできるだけコストダウンは避け、家事を少しでも減らすことが大切です。
今回は、注文住宅の建築コストを安く抑える方法や注意点を解説しました。家は多くのお金がかかるため、つい金銭感覚がマヒしてしまうことがあります。
しかし、費用はなるべく抑えておきたいですよね。そのため、設計を進めるときには、冷静に必要なものの優先順位を決めることをおすすめします。この記事を参考に、費用を抑えつつ、気に入った家を建てくださいね。