注文住宅を建てる際に必要になる書類を事前にチェックしておこう!
注文住宅を建てる場合、既に完成した建売住宅の購入よりもある程度の手間や時間がかかるものです。そこで今回は、土地の購入からハウスメーカーや工務店との契約、そして間取りの打ち合わせから行っていく注文住宅を建てる際に、必要になる書類について紹介していきます。必要になる書類を知っておけば、すぐに入手することができるでしょう。
注文住宅を建てる際に必要になる書類
まずはハウスメーカーや工務店から見積書を取り寄せ、そして契約書の締結になります。既に土地を所有している場合は測量図も必要です。そして資金調達には住宅ローンを利用するのが一般的であり、それも含めて解説します。
住宅ローンの事前審査
事前審査とは、金融機関から住宅ローンが借りられるかどうかの審査のことです。必要な書類は以下になります。
・過去2年分の源泉徴収票と確定申告書の控え
・本人確認書類(運転免許証・保険証の写しなど)
・チラシやパンフレット、間取り図などの資料
・事前審査申込表
別にローンを組んでいる場合は、借入中の残高証明書も必要になります。
本審査
事前審査後に行われる本審査で必要な書類は以下になります。団体信用生命保険申込書兼告知書や借入申込書は金融機関が発行するものです。
・本人確認書類(運転免許証・保険証の写しなど)
・源泉徴収票・住民税課税証明書などの収入証明書類
・同居家族全員分の住民票
・本人、連帯保証人、担保提供者分の印鑑証明書
ほかにローンがある場合はその返済予定表、あるいは返済に使用している通帳が必要になります。
住宅購入時に必要な書類
不動産会社で行われる売買契約の際に、手付金や手数料の半金を支払うケースがほとんどです。不動産会社が重要事項説明書・売買契約書・購入申込書を準備します。そのほかに必要な書類について掲載しましょう。
・住宅ローン契約書
・抵当権設定契約書
・本人確認書類(健康保険証、運転免許証など、本人と名義の共有者それぞれの分が必要です)
・実印
・収入印紙(売買契約書の原本1通に指定した額を貼る必要があります)
住宅引き渡し時に必要な書類
物件引き渡しの手続きには様々な費用や税金の清算が含まれます。固定資産税や都市計画税、仲介手数料その他の残りや登記にかかる費用などです。
・住民票
・実印
・印鑑証明書(発効後3か月以内であり、ローンを借り入れた本人と連帯保証人、そして担保提供者それぞれの書類が必要です)
必要書類を準備する際の注意点
売買契約の締結から住宅ローンの本審査申し込みまでの期間は1週間から2週間かかります。書類集めのスケジュールには余裕をもたせましょう。住民票と印鑑証明書はあらかじめ多めに用意しておきましょう。
手続き中には何枚も必要になります。役所の窓口に何度も通う手間を省くためです。そして個人情報を保護するために、住民票には本籍地とマイナンバーが載っていないものを用意しておきましょう。
注文住宅購入までの大まかな流れ
中古一戸建て、新築一戸建ての場合は、契約から最短1か月での入居も可能です。しかし注文住宅の場合は土地探しや間取りの打ち合わせからはじめるため早くても半年、長ければ1年後になります。
ここでは注文住宅を購入するまでの大まかな流れを解説していきましょう。
プラン作成・土地探し
まずはどのような家を建てるのか、ハウスメーカーや工務店の専門家たちに相談しつつ、具体的なプランを作成し、土地を探します。不動産会社だけではなく、ハウスメーカーや工務店に相談するのもおすすめです。
土地に関しては、地盤がしっかりしているか、知事帯の法律はどうなっているかなどを事前に確認しましょう。
資金計画・ハウスメーカーの選択
土地が見つかったら注文計画を立てる費用を全て洗い出し、資金計画を立てましょう。ハウスメーカーや工務店に見積書を作成してもらい、適正価格になっているかを確認するのも大切です。
そして依頼先が決まったらプラント見積を依頼し、その後間取りや設備などをどうするか、細かい点を決定しましょう。間取りが決まったら工事請負契約を交わすことになります。プランに変更があれば変更契約が必要です。
建築確認の再申請には追加費用がかかることや変更ができない部分もあるため、事前に担当者に確認しておきましょう。この時期に金融機関に住宅ローンの審査を申し込んでください。
着工から完成まで
住宅ローンの本審査が通ったら工事の着工になります。工事の前には事前に近隣住宅へ挨拶しましょう。重機による騒音などが発生するからです。建物が完成したら自治体や民間による完了検査が行われ、合格すると検査済証が交付されます。
施主と設計者、工事責任者が立ち会って最終チェックをし、正式に引き渡しです。
まとめ
注文住宅を建てるには全体で9か月から1年程度かかります。これは土地の有無、どんな家を建てたいかによって変動します。段取りよく進めるには、あらかじめハウスメーカーや工務店を下調べし、モデルハウスを見学し、そして家の性能やデザイン性、価格比較検討し、1社に絞り込みましょう。
注文住宅は自由度が高いため、契約手続きや打ち合わせが多くなります。常に計画の詳細やスケジュールなどをしっかりと確認し、余裕をもった家づくりを行うことが重要です。