注文住宅にスキップフロアを導入するメリット・デメリットとは?
注文住宅を建てる際に、スキップフロアを設けたいと検討されている方もいるのではないでしょうか。スキップフロアを設けることで、普通の住まいとは違う遊び心のある住まいになります。この記事では、スキップフロアを設置するメリットやデメリットをお伝えします。スキップフロアの設置を考えている方は参考にしてみてください。
そもそもスキップフロアとは?
スキップフロアとはどのようなものなのでしょうか。スキップフロアは、1階と2階の間に中2階があるというような構造を指します。階段の途中に部屋のようなスペースが設けられていると考えると分かりやすいでしょう。狭い敷地の場合、部屋数が限られてしまうことになりますが、スキップフロアを設ければ部屋数を増やすことも可能です。空間を最大限に活かすことができる設計になっています。
注文住宅にスキップフロアを導入するメリット
注文住宅でスキップフロアを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。導入のメリットをまとめておきます。
部屋が広く見える
スキップフロアがあることで、床面積を増やすことにつながり、部屋も広く見えます。狭い土地の場合、部屋数が限られてしまうので、スキップフロアを追加すればその分部屋数は増やせます。また、法律の問題で3階建てが難しい場合も、スキップフロアで部屋数を増やせるので、床面積を増やしたい場合は、スキップフロアは有効です。
様々な方法で活用できる
スキップフロアは様々な方法で活用できます。勉強スペースとして利用したり、セカンドリビング、書斎、テレワークスペースなどで使われています。また、収納スペースとして活用される方もいます。
仕切りが減りコミュニケーションを取りやすくなる
スキップフロアがあると仕切りが減るので、家族が家の中にいることを感じやすくなるというメリットもあります。そのため、コミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
注文住宅にスキップフロアを導入するデメリット
注文住宅でスキップフロアを設置することは、メリットだけでなくデメリットも生じます。どのようなデメリットがあるのでしょうか。
冷房や暖房が効きにくくなってしますことも
仕切りが少なくなってしまうことで、一部屋に対しての冷房や暖房の効きが悪くなってしまうということがあげられます。空調の効率が落ちてしまうのは、大きなワンルームのような空間を思い浮かべると分かりやすいでしょう。また、上下間の温度差もできやすくなってしまいます。
電気代が高くなってしまいがち
空調が効きにくいことから、部屋の温度を快適に保つために電気代が高くなってしまう可能性があります。
階段が増えてしまう
スキップフロアは、階段が増えてしまうため、年齢を重ねることで生活しにくいと感じてしまう可能性もあるでしょう。バリアフリーの住まいとは反対のイメージがある住まいなので、その点は注意が必要です。また、小さな子どもがいる場合、子どもが階段から落ちてしまうリスクも高くなると言えます。
段差があり掃除が大変
スキップフロアは段差ができますので、埃もたまりやすく掃除が大変です。また、人気のお掃除ロボットも使いにくくなると言えます。
設計や施工が難しい
スキップフロアは設計や施工が難しいと言われています。これまで沢山のスキップフロアの設計事例がある会社にお願いするのが安心です。
スキップフロアの失敗を防ぐためには?
スキップフロアを設置して失敗した・・・ということが起こらないように、失敗を防ぐ方法を知っておく必要があります。ここでは失敗を防ぐための方法をまとめておきます。
空調を効きやすくさせるための工夫
家の性能を高めることで空調を効きにくいという問題を解決することができます。高気密・高断熱住宅にすることで、空調に頼らずに快適な室内にしていくことが可能です。
高齢者や小さな子どもがいる場合は要注意
スキップフロアを設置する時点で、小さな子どもや高齢者の方がいる場合は、少し検討したほうが良いでしょう。なぜなら、スキップフロアを設けると階段の上り下りをする回数が増えるため、転倒というリスクが起こりやすくなってしまうからです。どうしてもスキップフロアを設置したい場合には、階段の高さに配慮したり、手すりをつける、滑り止めをつけるなどの工夫が必要になるでしょう。
用途を決めてから設置を決める
スキップフロアがあれば良さそうという理由だけで設けてしまうと、無かった方が良かったかも・・・ということになりかねません。スキップフロアを設ける場合は、どのようにして利用するのかということも決めておきましょう。利用用途を決めておかなければ、スキップフロアにどれくらいのスペースを取るのかということも決めにくくなってしまいます。
まとめ
注文住宅で注目されているスキップフロアの設置についてお伝えしました。スキップフロアの設置は、メリットもあればデメリットもあります。メリットとデメリットどちらもよく理解したうえで、本当に必要性があるという場合は、スキップフロアの施工事例が多い会社に依頼するようにしてください。