注文住宅の浴室を選ぶ際にチェックするべきポイントとは?
注文住宅では、家の中のさまざまなパーツや設備を選ぶことができます。生活の質を決める重要な要素なので、じっくり時間をかけて決めたいと思うのは当然のことです。今回は、注文住宅で浴室を選ぶ際のポイントについて解説していきます。どこを優先するかは人によって異なると思うので、参考にしてください。
浴室の種類ごとの特徴
浴室には様々な種類があります。まずは通常タイプのお風呂です。在来風呂とも呼ばれ、浴槽だけでなくシャワーや壁、床、天井、窓などあらゆるパーツを自分で選べるものになっています。浴室の広ささえ決めれば、あとはそこに収まるものを自由に選択できるため、好みの浴室を完成させられるでしょう。デザインはもちろん材質も選べる点が魅力的です。ただ、こだわった分だけ料金は高くなるため、予算の範囲内で決めることをおすすめします。
品質が安定しているユニットバス
浴室とトイレが一緒になっているユニットバスは、あらかじめ用意されたパーツを組み合わせて作ります。自由度は大きく下がりますが、作業時間や人件費を抑えられるため、低予算で浴室を作ることが可能です。デザイン面よりコスト面を重視する人に向いています。
ハーフユニットバスとは?
浴槽と床、壁はセットになっていて、天井と壁の上部分をデザインできるハーフユニットバスというものも存在します。ユニットバスよりデザイン性が高く、在来浴室より安いという両者の良いとこ取りができます。ただ、選ぶデザインや材質によっては、工事に時間がかかるケースもあります。それぞれのメリット・デメリットは、きちんと把握しておきましょう。
注文住宅の浴室を選ぶ際にチェックするべきポイント
注文住宅で浴室を選ぶ時は、配置をしっかり決めておいてください。家のどこに浴室を作るかで、日当たりや湿度が変わってきます。性質上、どうしても湿度が高くなりカビが生えやすくなるため、比較的乾燥している南側に設置するのも良いですし、大きな通りに面してない場所など安全面に配慮して選ぶという方法もあります。
また、リビングなどの生活空間との距離も重要です。家族の希望に合った位置に作ってください。浴室内の配置はある程度決まっていますが、窓を作るか作らないか、作る場合はどのような窓にするかなどを選びます。明るい浴室は清潔感や開放感がありますが、窓が大きすぎると防犯面でやや不安が残るため、優先すべきポイントを明確にしておくことをおすすめします。
素材や色選び
素材や色合いで浴室の雰囲気は大きく変わります。ホワイトやアイボリー、明るいグレーは爽やかな印象を受けますし、黒などのダークトーンを選ぶと高級感あふれるデザインになるでしょう。また、おしゃれな見た目にするか、手入れしやすいものにするか、安全性が高い者にするかなど、材質によって管理の仕方や入る際の環境が変わってきます。小さな子供やお年寄りのいる家庭では、安全面・手入れ面を重視して決めるのも選択肢の1つです。
設備の選択
浴室に必要最低限の設備だけ導入すれば、その分コストはかかりません。防水テレビや暖房、床暖房、洗濯物を干すための乾燥システムを備えると、その分初期費用や維持費はかかりますが、より便利な空間を作り上げることができます。どの設備が必要なのかをよく考えて選択してください。
注文住宅の浴室選びでよくある失敗
注文住宅で浴室を選ぶ際に、よくある失敗として空間の狭さがあげられます。選んだ時は十分だと思っていても、浴槽や体を洗う場所が思った以上に狭く、何かと不便を感じてしまうことも。浴室の場所によっては水はけや換気が上手くいかないことも考えられます。リビングやキッチンなど、どの部分を優先するかは人によって違うと思いますが、浴室をあまり後回しにし過ぎると、狭い空間になってしまう可能性があることを覚えておきましょう。
見た目だけで選ばない
デザイン性は重要な部分ではありますが、どんなにおしゃれでも掃除しにくかったり汚れが目立ったりする浴室では台無しになってしまいます。浴室はどうしても髪の毛が抜けて、水垢などがつく場所です。掃除しやすいよう設備の位置を工夫して、汚れが目立たない色や材質にするのも浴室選びのポイントです。
設備は取捨選択する
魅力的な設備はたくさんありますが、本当に必要なものだけ導入することをおすすめします。テレビや暖房は便利ですが、実際あまり使わなかったとなると初期費用や維持費にお金がかかるだけになってしまいます。使うと思って導入したジャグジーを全く使わず、掃除に手間がかかりかえって不便になることもあるかもしれません。実用性や管理面も重視してください。
まとめ
注文住宅の浴室を選ぶポイントを解説しました。浴室をどのタイプにするか、色や材質はどうするか、どんな設備を導入するかによって、完成した時の見た目や使い勝手は変わってきます。お金をかければ必ず便利になるというものでもないため、優先順位を決めて理想の浴室を完成させてください。