注文住宅の壁紙を選ぶ秘訣とは?失敗しない選び方や注意点を解説!
注文住宅において、間取りやインテリア以上に、部屋の印象を大きく変える部分がある点をご存知でしょうか。それは、壁紙です。壁紙によって、部屋の印象は華やかにも、落ち着いた雰囲気にもなります。裏を返せば、失敗してしまうと、部屋の雰囲気が落ち着かなくなるかもしれません。今回は、失敗しない壁紙の選び方と注意点について解説します。
注文住宅における壁紙(クロス)とは
注文住宅は、部屋の間取りや細かな部分まで念入りに設計を行いますが、最近ではトータルコーディネートの一環で、インテリアに関しても提案を行うハウスメーカーが増えてきました。その中で、部屋の印象を大きく変えるのが壁紙です。壁紙もさまざまな種類があり、素材も機能性に適したものから、色やデザインも、白からダーク調、無地からレンガ調のものなど、組み合わせ次第で部屋の印象を無限に変えることができます。
壁紙は、自身がイメージしている部屋の印象に近づけるための大きな役割を持ちます。リビングなど、家族がリラックスして過ごすための空間には、落ち着いた印象の色合いとデザインのものを、子ども部屋ならば、明るくて個性的なものを選べば、自身が思い描くイメージに近づけた空間をつくることができるのです。
また、キッチンや水回りなどにおいては機能性を重視し、耐水効果や消臭効果があるもの、耐久性のあるものを選ぶことで、建物の劣化を防ぐ役割もあります。壁紙は、イメージづくりに加えて機能面でも貢献してくれる便利な代物なのです。
失敗しない壁紙(クロス)の選び方
壁紙は、部屋のイメージにマッチすれば、非常によい印象を演出してくれますが、万が一、壁紙選びに失敗してしまうと、不格好でイメージに合わない空間となってしまいます。このような事態を避けるためにも、失敗しない壁紙の選び方を解説します。
全体とのバランスをみる
部屋のテーマやイメージ、設置する家具とのバランスをみながら、壁紙の色やデザイン、素材を決めるようにしましょう。施工業者との打ち合わせをする中で、全体のバランスを考えながら、部屋ごとで壁紙を決めると失敗しにくくなります。
機能性も考慮する
キッチンや水回り、子ども部屋などは、とくに壁紙も汚れやすく、傷みや劣化がしやすい空間となります。キッチンや水回りは防水加工のもの、子ども部屋は耐久性の強いものを選ぶなど、工夫することで余計な手直しを行うリスクを減らすことができます。色やデザインも重要ですが、キッチンや水回りなどの特別な空間に関しては、機能性をとくに重視することが必要なのです。
サンプルはなるべく大きめなものを確認する
壁紙を決める際は、サンプルを直接確認することが重要ですが、サンプルはなるべく大きめのものを依頼しましょう。サンプルが小さいと、実際に壁に貼った際、遠目から見て感じる印象に違いを感じてしまうためです。壁に貼られたものは薄く感じたり、明る過ぎたり、印象が変わってくるため、必ず大きめのサンプルで細部を確認するようにしましょう。A4サイズ以上のもので確認することをおすすめします。
注文住宅の壁紙(クロス)を選ぶときの注意点
壁紙を選ぶ際、気をつけておくポイントや、あらかじめ押さえておいた方がよいポイントがいくつかあるので、代表的なものを紹介します。
先々のことも考えておく
年数や時間がたてば、部屋の使い方や、部屋の役割が変わることもあります。先々のことも見越して、生活スタイルが段々と変化していくことも考えて壁紙を選んでおけば、壁紙を貼り直す手間を省くことができます。
アクセントは最小限にとどめる
部屋の壁の一部にアクセントクロスを入れれば、よりおしゃれに仕上げることができ、目指したい印象を演出できます。しかし、アクセントクロスを取り入れることは、部屋の色合いのバランスに沿ったものを取り入れないと、まとまらずに飽きが出て、落ち着かない印象になってしまいます。自分以外の家族や施工業者などに意見を聞きながら進めることが重要でしょう。アクセントクロスは、全体の中でもごく一部のみに取り入れるようにして、メリハリをつけるためのものとして、検討しておくとよいでしょう。
流行に左右されず、気に入ったものを選ぶ意思をもつ
モデルハウスなどに取り入れられている壁紙は、流行りの流行色のものが多いです。流行色を使用した壁紙をよく見かけていると、それを取り入れるのが当然のような雰囲気になりがちですが、流行りは数年おきに変化します。
当時の流行りを理由に、特別気に入ってはいなかった色合いのものを取り入れてしまうと、時間がたった後は、ただの時代遅れの印象となる可能性があるのです。その時々の流行りに固執せずに、自分自身が気に入っている色の壁紙を選べば、時間がたっても愛着を保てるため、自分ファーストで壁紙を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、注文住宅において、壁紙を選ぶ際に気をつけておくポイントや、失敗しないための選び方を解説しました。家づくりの中で、部屋の印象を大きく変える役割をもっているのが壁紙です。壁紙選びに失敗してしまうと、後々に後悔したり、貼り替えが発生したり、手間が発生する可能性があります。
しかし、裏を返せば、あらかじめ念入りに準備を行って、全体のバランスや機能面も考慮して最善の壁紙を選んでおけば、愛着もわき、長い時間をともに共有できるベストパートナーになる可能性も秘めているのです。ただの壁紙だからと、簡単に決めてしまうのではなく、じっくりと吟味して、流行りにとらわれすぎずに、自分がもっとも気に入った壁紙を選び、取り入れることを強くおすすめします。